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来店率分析で分かる集客のヒント|対策施策も解説

来店率分析で分かる集客のヒント|対策施策も解説

集客を成功させるには、顧客が自社や店舗に何を求めているかを知る必要があります。この分析で役立つのが、来店率です。来店率を分析することで、顧客を呼び込む店舗やツールの効率的な活用方法を判断できます。

本記事は来店率分析の基本的な知識と、それを活かすヒントとして対策施策をまとめました。効率的な集客や施策を展開するのに役立つ知識をお探しの方は、ぜひご覧ください。

来店率とは

来店率とは店舗の前を通行した人のうち、来店した人数の割合を指す用語です。キャプチャーレートや入店率とも呼ばれます。

来店率を分析すれば、店舗前ディスプレイのデザインや、設置した看板・サイネージの効果測定ができます。集客やその対策を立案する際、分析される数値です。

来店率を計算すると得られるメリット

ディスプレイの変更を効率的に決定できる

店舗通知やディスプレイなどを変更する際、実行前後で来店客数を計測して来店率を割り出しておくと、施策の効果を分析・確認できます。

店頭告知やディスプレイは、デザインやレイアウトなどの要素だけでなく、店頭に出すタイミングによっても効果が左右されるものです。

告知やディスプレイを設置する最適なタイミングは、業種や店舗立地・商圏内顧客の属性などに左右されます。同じ地域にある店舗でも、適切なタイミングが異なるケースも珍しくはありません。

定期的に来店率を分析すれば、集客効果の高い店頭告知やディスプレイが分かります。また、それらが最も効果を発揮するタイミングの見極めも可能です。

店頭告知を出す最適なタイミングが分かれば、より高い効果を期待できるタイミングで発表できるようになります。

デザインやレイアウトを分析できる

来店率の計算を通して店舗やその告知のデザイン・レイアウトを分析すれば、顧客に好印象を与えられるものの特徴が分かります。これもメリットのひとつです。

例えば、店舗前に設置するディスプレイなどの候補が複数ある場合、それぞれの来店率を比較して一番効果の高かったものを設置するなどの手法が取れます。

来店率分析と合わせて効果の高い告知や店舗デザインなどを記録しておけば、それを元に効果の低かったディスプレイや告知の改善も可能です。

分析と改善を繰り返せば、より集客できる店舗デザインや店頭告知・販促を作成・活用できます。

顧客の目を引いた商品が分かる

定期的に来店率の計算と分析を行い、記録しておけば顧客の目を引いた商品が自然と分かるようになります。これも来店率分析によって得られるメリットです。

来店客数を測定しつつ商品ごとの来店率の計算・比較を実施すれば、以下の特徴や情報を把握できます。

  • 集客につながった商品とその理由
  • 商品に反応した顧客の特性や属性

これらの情報は、新商品の開発や既存商品改善において重要な役割を果たします。来店率は店舗の集客率を向上するだけでなく、商品の集客効果や売上につながる分析にも役立つ情報です。

来店率の計算方法

来店率の計算には、以下ふたつの数値を計測する必要があります。

  • 来店客数:実際に入店した顧客の人数
  • 店舗前通行量:店舗前を通った歩行者の人数

上記数値を計測したら、次は以下の数式に当てはめます。

来店率(%)=(来店客数÷店舗前通行量)×100

例えば1日の来店客数が30人・店舗前通行量が100人だった店舗の場合、計算式は以下の通りです。

(30÷100)×100=30%

計算後は店舗の課題に沿って分析を実施します。

来店客数の集計方法

来店率を計算する際必要な数値である来店客数を集客する場合、一般的には以下ふたつのシステムを採用します。

  • 入店カレンダー:店舗出入口付近に設置したセンサーで入店数を計測する
  • ピープルカウンター:天井に設置したカメラとセンサーで店舗内における顧客の滞留や通過状況などを計測する

これらのシステムを利用する際は、レジ通過人数を計算に使わないようにしましょう。レジの通過人数は購入客数に絞られるため、購入せずに入店だけした顧客を計測できません。

システムを設置する際は、正確な来店客数が計測できるよう、設置位置や導入システムに注意してください。

店舗前通行量の集計方法

店舗通行量の集計方法は、以下3つの集計方法が利用できます。

システム方法注意点
手動人を店舗前に配置し、カウンターなどを用いて手動で計算する人数が確保できないと計測する日程や時間限定されるため正確なデータが出せない
GPSスマートフォンなどのGPS位置情報により人の位置を把握し計測する性格に測れず人数の把握は大まかになるが、人員が必要ない悪天候・屋内・地下店舗では利用できないまたは時間がかかる
カメラカメラ画像に判別処理をして歩行者数を計測する人員をかける必要がないほか、防犯カメラなどをそのまま利用できる新規設置の際はシステム構築を事前に考慮する必要がある

図の通り、それぞれの方法は一長一短あるため、どれが一番かは自社や店舗の状況により異なります。自社や店舗の予算・事情をよく考慮したうえで最適な測定方法を選択するのがポイントです。

来店率向上に効果のある代表的な施策

来店率に課題が見つかった場合、施策で対応するのが一般的です。次は来店率向上に効果があるとされる施策のうち、代表的なものを解説します。

クーポンやポイントカード

来店率を高めるには、顧客の来店動機を高める必要があります。来店動機を高める施策として活用されているもののうち、広く活用されているのがクーポン券やポイントカードです。

クーポンやポイントカードは、アプリを用いて配布・利用できるほか、昔から来店促進に活用されていました。紙媒体でも提供できますが、忘れてしまうと活用できません。

できれば両方活用できるのがベストですが、アプリなら紙媒体よりも幅広い範囲の顧客や見込み客に配布できます。

来店率向上を狙ってクーポンやポイントカードを活用する際は、アプリを中心に利用しましょう。

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独自商品やサービス

他店では得られない自社独自商品やサービスも、顧客の来店動機となる施策です。競合店を分析し、自社独自の商品やサービスを展開できれば、それを目当てに足を運ぶ顧客が増加します。

商品やサービスが有名なれば、それを求めて商圏内はもちろん、その外からの顧客も確保できるでしょう。

顧客の中も功を射止める商品やサービスの開発はかなり難しいですが、成功すれば来店率を大幅に上昇させることもできる施策です。

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来店しやすい雰囲気

店舗の外観やデザイン・レイアウトで来店しやすい雰囲気を作ることも、大切な戦略です。

外観が汚い・老朽化している店舗や、取り扱う品や入口が分かりにくい店舗は、それだけで来店率を大幅に低下させてしまいます。来店率を上昇させるには、顧客にマイナスイメージを抱かせない外観が大切です。

また、店頭販売や看板・デジタルサイネージなどを用いて通行人を来店させるアピールに注力することも欠かさないようにしましょう。

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SNSの活用

SNSも来店動機を喚起し、来店率を向上させる要素です。店舗情報をSNSで発信することで、自社やその商品を周知させる効果が期待できます。

また、アカウントを通して顧客がファンになれば、定期的に来店する顧客の確保にもつなげられます。積極的に顧客とコミュニケーションを取り、来店したい気持ちを喚起させるのが戦略におけるポイントです。

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来店率は顧客が求めるものを調査するのに重要な指標

来店率は顧客が求めるものを調査する際に役立つ指標です。自社や店舗の課題や、使用している販促の効果を高めたい場合は、来店率を求めて必要な要素を洗い出しましょう。

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